張り込み中


バンダナ刑事の日記というかコメントが面白すぎるのでこちらで紹介します。バンダナ刑事は本当は普通のサラリーマンですが、なぜかデカとあだ名を付けられています。

ここから
時を同じくして、金曜日。
バンダナ刑事はスパーリングでミケール先生の執拗なチョーク攻撃を受けていた。

「顎を引いたら、まだ隙間がある。一気に抜け出せる!!」とミケール先生の腕を上に上げた瞬間、「うぎゃあ」と叫びバンダナ刑事は思わずタップした。

かねてから痛めていた左耳が摩擦により膨れ上がったのだ。関節ではなく、耳固めによって敗れたのだ。

バンダナ刑事死す。

翌日沸いた耳は病院で注射器で大量の血液とともに吸引されたのはいうまでも無い。
【2010/01/25 8:12 PM】 バンダナ刑事 |
バンダナ刑事は焦っていた。
土曜日に治療したカリフラワー耳は、月曜日に完治していないと火曜日の柔術クラスへの参加が危うくなるからだ。

「先生!俺はどうしても明日練習に出なきゃいけないんだ。同じように耳が沸いたアサミさんと、異色の男女ペアで、世界柔術白帯タッグ選手権に出なきゃいけないんだ。」

医師は無言でまた耳に注射器を刺した。
その注射器には土曜日と同じ量の血が。

「それじゃ、また明日来てくださいね」
医師はサザエさんのように言い放った。


バンダナ刑事は二度死んだ。~つづく~

【2010/01/25 9:10 PM】 バンダナ刑事 |

さらば!バンダナ刑事~その愛と死

「もうだいぶ腫れがひいてきましたよ」
医者は笑顔で話した。
柔道耳も3回目の治療でやっと完治か・・・
バンダナ刑事は火曜日の柔術クラスに間に合ったことに胸をなでおろした。

「じゃあ、次、「中」いきまーす!」
と言って医師はいきなり耳に注射器を刺した。

「うぎゃああ」

バンダナ刑事は叫んだ。
「中??」
オヤジ御愛飲のホッピーでもあるまいし、耳に「なか」も「そと」もあるもんか!

医師は無言で大量の血が入った注射器を見せた。

まるでこれがほんの序章にすぎない事を示すように。

バンダナ刑事の旅はまだ続く
【2010/01/26 9:52 AM】 バンダナ刑事 |
シリーズ化ですね!
 ~マカロニ、ジーパンそしてバンダナ~

バンダナ刑事は泣いていた。

耳が完治しなければ、練習に出られない。例え治ったとしても、柔術を続ける限り再発、吸引の繰り返しだ。

「最初から無理だったんだ」
野球狂の詩の岩田鉄五郎のように、どんなにヤジられても、人から何と言われようと、老体に鞭打って現役を続ける。そんなやつが一人ぐらいいたっていいじゃ無いか。そんな思いで始めた格闘技。わずか3ヵ月で終わろうとしている。

バンダナ刑事は庭で思い出のバンダナを燃やしていた。

これってヘアバンドであって、決してバンダナでは無いんだよな・・・
そんなミケール先生や三好会長やランキたちとの楽しくも厳しい日々ももう終わりだ。

「ちわっ!宅急便っす。サインお願いしますっ」全く雰囲気を読めない宅急便の兄ちゃんが突然現れた。

「いったい誰からだろう」
バンダナ刑事は荷物を開けた。

そこには、新品のレスリング用のイヤーガードが入っていた。

送り主は「ヘッドギア刑事」。

バンダナ刑事はまた全身に力がみなぎって来るのを感じていた。

~つづく~
【2010/01/26 9:46 PM】 バンダナ刑事4 |
 
~ヘッドギア刑事登場~

バンダナ刑事の医療費は、かさんでいた。
4回の通院で薬代や治療で6千円以上かかっている。
このままのペースで毎日通院していたら、家計がもたない。

そんなうっぷんを晴らすかのように、自宅でエビ、柔術立ち、前転などを繰り返していた。わけのわからない叫び声とともに。

「ゴーリキ ショーライ!チョーリキ ショーライ!サナギマンからイナズマン!」

「ゴーリキ ショーライ!チョーリキ ショーライ!バンダナ刑事からヘッドギア!」

バンダナ刑事の額にはもう、バンダナは無かった。
その代わり黒いヘッドギアが不気味に光っていたのである。

ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン3枚でブルーアイズ・アルティメット・ドラゴンを召喚するように、ヒトカゲがリザードンに進化するように、バンダナは進化できるのか。

治療しているのは左耳だけで、同じように沸いている右耳は全く手が付けられていない事も忘れて。

バンダナ刑事に春は来ない。

【2010/01/27 9:56 PM】 バンダナ刑事5 |

コレは是非シリーズ化して欲しいものです。

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